2011年10月6日木曜日

研究費の内訳その2

この前書いたNSFの研究費の内訳の続き。

この前書いたように研究費の40%ぐらいは税金のようなもので、大学に持って行かれる。で、残りが私が使える分なのだが、どんなことにも自由に使える訳ではないのである。当たり前かも知れないが。

数学の場合、実験や調査のようなものが特に必要ないので、基本的には

•(研究集会や共同研究者のところに行ったりするための)旅費
• 本やパソコンなど研究に使うお金
• その他ちょっとした雑費(文房具とか?)

といった感じになっていて、それぞれの項目ごとにいくら使えるかが決まっていたりする。

が、実はこれ以外にもう一つ重要な使い道があり、そしてこれこそがこの研究費の大部分を占めるのだ。





その使い道とは






なんと、













な、なんと、












な、な、なんと、














な、な、な、なんと、
















という訳で、次回へ続く、











というのは嘘で、









なんと


• 私の夏休みの給料


なのである。

意味が分からないって言う人の為に。アメリカでは数学者の(とい言うかどの分野の教員でも?)給料というのは基本的に9ヶ月分しかもらえないのだ。というか、正確に言えば年俸制でその総額を9で割った額が年9回支払われる計算になるのだ。

そして、夏休みの間の3ヶ月間(通常6、7、8月)は通常は給料は支払われないシステムになっている。

では、夏休み中はどうするのかというと、

1.とりあえず貯金を食いつぶす

2.夏休みの授業(サマースクール)を担当する

といったパターンが考えられる。そして、それ以外の方法が

3.NSFの研究費をゲットする

というものなのだ。つまり研究費の名の下に夏休みの給料が支払われることになる。



そう、NSFの研究費を取れるか取れないかで年間の収入にはものすごく大きな差がでるのである!!そして、だからこそ?この研究費も取ってくるのはかなり大変なのだ。



まぁ、とにかくそんな訳で、これから3年間夏休みは思いっきり遊べる研究に専念できる。


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1 件のコメント:

あずぴか さんのコメント...

えぇ〜!!アメリカの大学で勤務すると夏休みの給料は出ないの?!以前「夏休みのお給料まで出してくれるとはさすがアメリカ、太っ腹だぜ」って一人で想像して納得してた(笑)。
この研究費取得によって確定申告の時に税金納めるのって増えるの?純然たる研究費だから税金はかからないの?←研究費に関するコメントなのにまたあまり関係ない事質問してるよ…